Rd.4 モンツァ

日程 2013.05.10 , 05.11
サーキット モンツァ (イタリア)
ライダー レオン・キャミア / ジュール・クルーゼル
予選 8位
7位
本戦 レース1: 9位/レース2: 7位
レース1: 17位/レース2: リタイヤ

レポート

レオン・キャミア、第2レースを7位でフィニッシュ!

2週間のインターバルをおいて行われたスーパーバイク世界選手権、第4戦イタリア・モンツァ大会。
このサーキットは2010年に、ヨシムラが初めて自社チームで海外開催のワールドスーパーバイクに挑戦した思い出のサーキットで、全長は5.777km、 ロングストレートをいくつかのシケインでつなげたような超高速のレイアウト。いまだに世界中のサーキットでも有数の平均スピードの高さを誇る伝統あるコー スだ。
そして、FIXIクレセントスズキのジュール・クルーゼルにとっては、初めてスーパースポーツ世界選手権での優勝を飾った思い出深いサーキット。レオン・ キャミアは、スペイン・アラゴン大会で負ったひざの負傷からの回復中だが、縫合箇所の抜糸も済ませ、コンディション回復のためのトレーニングも開始したば かり。
2人で、この伝統あるサーキットでヨシムラパワーを味方に、好成績を狙うレースとなった。

ウィーク初日の金曜は朝からの雨で、ウェット路面でフリー走行1回目がスタート。このセッションで、クルーゼルは5番手、キャミアは9番手のタイムをマー ク。しかし、ドライ路面となった午後の公式予選1回目では、キャミアが9番手、クルーゼルが10番手タイムをマーク。このセッションでキャミアは 320.4km/h、クルーゼルは323.6km/hのトップスピードをマーク。ちなみに2010年のモンツァでのトップスピードは316km/hだっ た。
土曜日は、前夜に降った雨の影響でレインコンディションからのスタート。午前に行われた公式予選2回目では、徐々に乾いていく路面状況の中で、初日のタイ ムを更新するライダーが少なかったものの、キャミアは初日タイムを更新して9番手、クルーゼルは初日のタイムで10番手となり、両ライダーともにスーパー ポールに進出。午後のフリー走行2回目では、キャミアは5番手、クルーゼルは11番手につけ、ついにクルーゼルがトップスピードで330km/hの壁を破 り、330.2km/hを記録してみせた。
そしてスーパーポールでは、SP1をクルーゼルが9番手、キャミア8番手で勝ち上がり、さらにSP2ではキャミアが9番手、クルーゼルはなんと2番手で最 終セッションに進出。SP3を終え、最終的にクルーゼルが7番手、キャミアが8番手と、揃って3列目のスターティンググリッドを獲得することとなった。

レース

レース1

決勝レースを迎えた日曜日は、雨も止んでのドライ路面スタート。8番手グリッドスタートのキャミアがややスタートをミスし、序盤3ラップで11番手までポ ジションを落としたものの、J・レイ(ホンダ)、D・ジュリアーノ(アプリリア)、L・バズ(カワサキ)、M・ファブリツィオ(アプリリア)らと6番手争 いグループにつけての超高速バトルを展開。ブレーキングにややトラブルを抱えながら、ラスト5周では8番手までポジションをアップしたが、最終ラップにレ イにかわされ、惜しくも9位でチェッカーを受けた。
7番手グリッドスタートのクルーゼルはまずまずのスタートを見せ、9番手でオープニングラップを終了。キャミアと同じく6番手争いの集団に食らいついてい たものの、5周目のシケインで、ブレーキングをミスしてコースアウト。そのままシケインをショートカットして集団の後について再スタートしたものの、これ がミスコースとして審議の対象となり、最終的にライドスルーペナルティを受けてしまう。クルーゼルは最後尾17番手からレースに復帰したものの、16位の ライダーまでの18秒もの大差を3秒差まで追い上げたものの、最後尾17位でフィニッシュした。

レース2

キャミア、クルーゼルともに好スタートを切ったものの、クルーゼルは2周目のターン8で転倒を喫し、そのままリタイヤ。キャミアはジュリアーノ、ファブリ ツィオ、C・デイビス(BMW)らと集団を5番手グループを形成し順位を入れ替えながらのレースとなったが、ファブリツィオ、ジュリアーノ、キャミアの順 でチェッカーを受けての7位フィニッシュ。キャミアはこれが今シーズン最高リザルトとなり、ポイントランキングでもトップ10圏内に入ってきたレースと なった。

コメント

レオン・キャミア 選手 コメント

「ここモンツァではもう少しいいリザルトを期待していたんだけど、それはできなかったね。レース2では少しセッティングを変更してブレーキングの安定性を 上げられたので、なんとかうまくリズムに乗って走ることができたけれど、安定していいタイムで走るにはまだまだ。ヨシムラのエンジンがいい仕事をしてくれ て、去年に比べたらエンジンのパフォーマンスがすごくよくなっていたね。トップスピードで15km/hも上がっていたから、もうひとつ別世界に突入したよ うだったよ。でも、モンツァのようなコースでは、まだまだ上に行けるはずだと思う。」

ジュール・クルーゼル 選手 コメント

「レース1ではミスをしてライドスルーペナルティをもらってしまった。でも、コースに復帰した時点で集団のうしろについて10秒くらいはロスしているんだ から、このペナルティはちょっと厳しかったな。レース2では、もう少しトラクションがかかるようにセッティングを変更して行ったんだけど、変更し過ぎてま るで別のバイクになってしまったのか、転倒してしまった。今シーズンでは初めてのレース中の転倒だったね。攻めていくまでに、もう少し慎重にやらなければ いけなかった。初めてノーポイントで終わってしまったレースになったけれど、次にまたいい走りをしたいね。」

レース1

順位 ライダー チーム
1位 マルコ・メランドリ BMW
2位 トム・サイクス カワサキ
3位 ユージン・ラバティ アプリリア

レース2

順位 ライダー チーム
1位 ユージン・ラバティ アプリリア
2位 マルコ・メランドリ BMW
3位 トム・サイクス カワサキ

■スーパーバイク世界選手権第5戦、イギリス・ドニントンパーク大会は5月26日に開催されます。


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