2022 FIM世界耐久選手権(EWC) Rd.4 ボルドール24時間レース
日程 | 2022.09.16 , 09.17 |
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サーキット | ポール・リカールサーキット |
ライダー | グレッグ・ブラック / シルバン・ギュントーリ / 渡辺 一樹 / クリスチャン・イドン (リザーブライダー) |
予選 | 3位 |
本戦 | リタイヤ |
Yoshimura SERT Motul 2022世界耐久選手権を総合2位で終える
Yoshimura SERT Motul:GSX-R1000R リタイヤ
2022年FIM EWC第4戦ボルドールは9月19日、フランス・ポールリカールサーキットにて開催され、Yoshimura SERT Motulは、レースウイークを通じて果敢に戦ったものの、2年連続となる年間チャンピオン獲得は逃すこととなった。
ここまで順調にシーズンを進めてきた日本/フランスの合同チームだったが、ボルドールではテクニカルトラブルのため24時間レースの序盤にて戦線離脱を強いられた。しかしながらシーズン中に積み重ねてきた総合ポイントにより2022年FIM世界耐久選手権を総合2位で終える事となった。
4月に行われた開幕戦、ル・マン24時間耐久を劇的な勝利で飾り、2年連続の総合チャンピオン獲得に向けて弾みをつけてきたYoshimura SERT Motulは、この最終戦を2位のチームに23ポイントものマージンをもって臨んだ。
堅実な走行をこなした予選結果により3番手よりスタートしたのは、お馴染みとなったスタートライダー、グレッグ・ブラック選手。早い段階で先頭へと躍り出て幸先の良いレーススタートに思えた。
開始1時間はトラブルもなく安定したペースを維持。先頭集団を形成し先の長いレースに向けて腰を据えた滑り出しだった。しかし、長らくYoshimura SERT Motulチームの一員としてプロジェクトに貢献してきた日本人ライダー、渡辺一樹選手が担当した第2スティント中にトラブルが発生しピットに戻る。優秀なピットクルーが総力を挙げて対処に当たったものの、エンジン関係のトラブルは深刻で3時間にもわたる修復作業は困難を極め、限られた時間内での問題解決からレース復帰を果たせぬまま、昨年のチャンピオンチームは僅か34周で2022年最終戦を終えることとなってしまった。
2022年シーズンは失意の最終ラウンドとなってしまったものの、初めてコラボチームが発足した2021年シーズンを年間チャンピオンで飾り、また2年目となった2022年シーズンも開幕戦ル・マン24時間で優勝、2戦目スパ・フランコルシャン24時間で4位、そして鈴鹿8時間耐久では下位に沈んだ予選から劇的な追い上げを見せ3位表彰台を獲得するなど、Yoshimura SERT Motulの確かな実力を再び示してきたシーズンとなった。
ダミアン・ソルニエ チームマネージャー
レースがわずか1時間15分で終わってしまったのは大変残念なことです。コース上では一切のリスクは負っておらず、良いぺースで走れており、常に2年連続タイトル獲得を見据えた進行をしていました。スズキ車は特に信頼性の高さで知られており、リタイヤを強いられることは本当に極稀なのです。これまでは転倒をしても、または何かしらの技術的なトラブルが起きても、すぐに修復してレースに復帰することができてきたのですが……今回に限ってはそれが叶いませんでした。レースウィークを通じて素晴らしい働きをしてバイクを仕上げてくれたテクニカルチーム、いつも強力にサポートして下さるスポンサー各社、そして常に全力で戦ってくれるライダーそれぞれが失意の中にいることに共感しつつ、改めて感謝いたします。
加藤陽平 チームディレクター
タイトル獲得のためにモチベーションが高かっただけに、本当に残念な結果となってしまいました。プラクティスセッションはとても好感触だったのですが、レース自体は僅か1スティントしか消化することができませんでした。例え勝利せずとも、せめてレースに復帰しライバルたちとバトルを繰り広げたかったのですが、その機会すら与えられず悔しい思いです。スタートしてこんなにも早い時間帯でこのようなトラブルに見舞われるとは初めてのことです。ここまで耐久の難しさを乗り越えながら良い結果を残してきました。最終戦でもこのYoshimura SERT Motulの強さを発揮し、チームに2年連続となるタイトルをもたらしたかっただけに、本当に残念です。今シーズン、応援していただいた全ての皆様に感謝申し上げます。
公式予選
順位 | チーム | マシン | 平均タイム |
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1 | BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM | BMW M1000RR | 1:51.667 |
2 | YART – Yamaha Official Team EWC | YAMAHA YZF-R1 | 1:51.883 |
3 | ヨシムラSERT Motul | SUZUKI GSX-R1000R | 1:52.288 |
決勝レース結果
順位 | チーム | マシン | 周回数 | |
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1 | VILTAIS RACING IGOL | YAMAHA YZF-R1 | 718ラップ | |
2 | Wojcik Racing Team EWC | YAMAHA YZF-R1 | 717ラップ | |
3 | WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE | Kawasaki ZX-10R | 716ラップ | |
リタイヤ | ヨシムラSERT Motul | SUZUKI GSX-R1000R | 34ラップ |
ポイントランキング
5Wojcik Racing Team EWC97.5P順位 | チーム | ポイント |
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1 | F.C.C. TSR Honda France | 154P |
2 | ヨシムラSERT Motul | 130P |
3 | VILTAIS RACING IGOL | 114P |
4 | TATI TEAM BERINGER RACING | 107P |
6 | YART – Yamaha Official Team EWC | 97P |
7 | Team Bolliger Switzerland #8 | 88.5P |
8 | WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE | 78P |
9 | ERC Endurance Ducati | 74.5P |
10 | Team LRP Poland | 69.5P |