2023 FIM世界耐久選手権(EWC) Rd.1 ルマン24時間レース 予選
日程 | 2023.04.12 , 04.13 |
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サーキット | ブガッティサーキット |
ライダー | グレッグ・ブラック / シルバン・ギュントーリ / エティエンヌ・マッソン |
ヨシムラ SERT Motul ポールポジション獲得
2023年FIM耐久世界選手権(EWC) 24 Heures Motos が、4月15日~16日にフランスのルマンで開催される。
この今季の開幕戦となるルマン24時間は今年で46回目を迎え、54チームが4.185kmのブガッティ・サーキットを舞台に戦うこととなり、決勝に向けての予選が行われた。
予選1回目(木曜日)
にわか雨と晴れ間が交互にやってくる予測不可能な天候に見舞われ、各チームはタイヤ選択と戦略で対応に追われたが、ヨシムラ SERT Motulは豊富な経験でチャンスを最大限に活かした。
ライダーブルーで最初に走行したのはグレッグ・ブラック選手。濡れた路面でタイムアタックを続けるが、他チームの転倒による路面のオイル処理のため、セッションは約30分の赤旗中断となった。ブラック選手は、セッション再開後に変わりつつある路面を見極めて、最終ラップに1.37.506でトップに立った。
続くセッションのスタートは、ライダーイエローのシルバン・ギュントーリ選手、路面が乾いていく中のアタックとなったが、シルバン選手を含むトップチームが開始早々にスリップダウンをしてしまった。幸いにもダメージは少なく、後半に1.36.800をマークし、4番手となった。
ライダーレッドのアタックは、また降雨に見舞われた。2023年からの新戦力であり、旧SERT時代にEWCチャンピオンを獲得したエティエンヌ・マッソン選手は、このサーキットの豊富な経験を活かし、1.48.594で2番手タイムをマークした。
予選2回目(金曜日)
大雨によりタイム更新が見込めなかった事から、ほとんどのトップチームが出走せず、決勝レースのグリッドは予選1回目のタイムで決まった。
この結果、ヨシムラ SERT Motul は1.37.153のベストタイムでポールポジションと、貴重な5ポイントを獲得した。
加藤陽平 チームディレクター
2021年のボルドールに続く2度目のポールポジションを獲得し、大変嬉しく思います。予選はとても難しいコンディションの中でしたが、チームもライダーもとても素晴らしい仕事をしてくれました。チーム全体がよくまとまっていますし、皆が集中しています。決勝レースは長い24時間となりますが、自信を持って挑んでいきます。
ダミアン・ソルニエ チームマネージャー
まずはポールポジション獲得にとても満足しています。地元のルマンで、スズキとヨシムラ SERT Motul のファンの目の前でトップグリッドからスタートできるので、ライダーとチームの皆を称えたいです。不安定な天候でしたが、GSX-R1000Rとライダー、そしてブリヂストンタイヤがドライでもウェットでもうまく機能してくれました。レースも自信を持って戦います。
グレッグ・ブラック 選手(ライダー・ブルー)
とても特殊なコンディションでしたが、セッション最後にスリックタイヤでアタックできるタイミングを待っていました。チームメイトも素晴らしい仕事をしてくれたので、最終的には完璧な結果になりました。もちろんポールポジションは嬉しいですが、重要なのはレースの結果です。ライバルはとても速く、夜間の気温低下も厳しいものになるでしょう。もちろん、もう準備は整っています!
シルバン・ギュントーリ 選手(ライダー・イエロー)
ウィーク始めより建設的なテストが行えたので、ライダー3人があらゆるコンディションに、バランス良く対応できるようになりました。予選は天候の変化に翻弄されましたが、チームはすぐに適応しポールポジションを獲得することができました。スズキがルマンでトップグリッドからスタートするのは久し振りです!もちろん耐久レースで大事なのは別の部分かもしれませんが、スピードがある事を証明できました。チェッカーまでやるべきことはたくさんあり、明日は長いレースになりますが、チームメイトと一丸となって戦います。
エティエンヌ・マッソン選手(ライダー・レッド)
まず、第一に大きく変化したスズキファミリーに戻って来られ、大変嬉しく思っています。GSX-R1000Rも大幅に進化を遂げ、テクニカルチームもヨシムラのサポートが充実し、タイヤがブリヂストンになり、僕にとっては新しいこと尽くしですが、全てが順調です。完璧なセットアップが結果を証明しているでしょう。とにかくスタートが待ち遠しいです。このオフシーズンはかなりのトレーニングを積んで準備してきました。その甲斐もあって、体調はとても良いです!