ご挨拶
次世代に向かうヨシムラ 70周年への思い!
ヨシムラ60周年の際、これからの10年に向けて思いを語ってから新たな節目を迎えました。二輪・四輪のモビリティ環境は大きく変わり、100年来の内燃機関から、電気モーターへと移行させると政治は動いています。ただ、この動きは現実的ではありません。世界には、まだまだ内燃機関の愛好家が沢山いらっしゃいます。また産業として今も大事な位置づけであり、ヨシムラの動きも当然その皆様と共にあります。
ヨシムラスピリッツ(イズム)の基本は変わらない
- 70年の経験と実績で培った「知識と知恵」を継承し世界へ展開していく
→「継続は力也!」、 “I’ve Got The Power” - 更なる、「ブランド向上の追求と新たな創造」
→レース活動への拘りと、ユーザーが“面白い”と感じる「モノ作り」
2020年からのコロナパンデミックで、世の中の価値観が激変しました。二輪・四輪のモビリティの世界でもそれは同じでした。そして、これからのモビリティユーザーは、自分が気に入ったモノは“選り個性的に、息長く大事に”それと付き合って行うと言う価値観に変わって来たのではないでしょうか。この「新しい価値観」は、日本でも進化し、「モータースポーツ文化」の”基“となり得ると思っております。更に、今世界で盛んに取り組まれているSDGs(持続可能な開発目標)活動の理念、日本では昔からある「モノ・資源を大切にする多様性ある社会」、とも合致する考えだと言えるのでは無いでしょうか。
世界中の「モビリティ文化・モータースポーツ文化」に興味と価値を持たれているユーザーの嗜好は様々です。特に、エンジン付二輪・四輪のモビリティが発する音、振動、スピ-ド感は人間が本来持っている「五感」に直接響いてくる“価値”ある感覚です。
各メーカーは、“大型二輪”に関して、内燃機関が残ると揃って公言しています!但し、これは使う燃料が、水素、バイオ、化学合成品等になる可能性があります。メーカーもユーザーの嗜好には敏感だと言う事です。
今年70周年の、通過点を迎えるヨシムラにとって、この「感覚」を忘れる事無く、これから参加してくるであろう新規のユーザー、並びに現ユーザ-の皆様が、これは”面白い、楽しい“と言って貰える「モノ作り」と「情報発信」を提供して行きたいと思っております。
ヨシムラジャパン 相談役
吉村 不二雄