ステージNo.とは?

カムシャフトを替える理由は様々です。
もっと自分のバイクでスポーツ走行したい、レース用のエンジンを製作する等、用途によってカムに求める性能は多種多様です。
それらの用途に即したカムシャフトの設定をしています。

カムプロフィール

STAGE-1 (ST-1) スポーツ走行などに使用するものならSTAGE-1で充分です。
低回転から中回転を中心にパワーを発生するので、ノーマルのカムシャフトよりもきびきびと走行できます。
ですからジムカーナ等STOP & GOを多用する走行が多い方にはSTAGE-1がベストです。
STAGE-2 (ST-2) レースで高回転を重視した走行をされる方にはSTAGE-2、3をお勧めします。
STAGE-2、3は高回転域でパワーが発生するように設定されていますので、STAGE-1よりもスペックは上であるといえます。
STAGE-2、3ではバルブのサージング等の防止の為にヨシムラの指定するバルブスプリングへの変更が必要となります。
しかし高回転でパワーが出ている為低回転のパワーが犠牲となる場合もありますので、STOP & GOを多用する方にはかなり使用しにくいバイクになります。
STAGE-3 (ST-3)
STAGE-S (ST-S) アメリカやヨーロッパで盛んなスーパースポーツクラスのレギュレーションに対応したカムシャフトです。
STAGE-R (ST-R) スプリントレースをはじめ、全日本選手権や世界耐久選手権等に参加されるハイスペックなチューニングマシン専用のカムシャフトです。

製法

STAGE-L
(ST-1L/ST-2L)
ST-1/2カムシャフトのプロフィールはそのままに、現代の技術で軽量化を実現したカムシャフトです。
非常に高度な技術を必要とする大口径中空加工により軽量化を実現しています。
さらに表面加工にバレル研磨処理を施す事によりフリクションロスを低減させ、耐久性もアップさせています。
STAGE-M
(ST-1M)
削り出し製法のカムシャフトです。通常のヨシムラ製カムシャフトは半加工済の鋳物素材(純正カムシャフト素材)に加工を施していきますが、STAGE-Mカムシャフトは丸棒を旋盤で削り出すところから行っていきます。
その為に加工には手間と時間がかかりますが、「鋳物素材からではできない設計もできる」「素材の品質が安定しており、より攻めた設計ができる」「鋳物素材が入手できない機種も製造できる」等のメリットがあります。
近年のヨシムラレーサーにも削り出しカムシャフトが使用されています。

カムシャフトを交換する際は

カムシャフトを交換しようとエンジンを開けたら、スタンダードのパーツの状態をじっくり見てください。
磨耗やへたっているパーツがあると、せっかくのカム シャフトもその性能を発揮できません。
メーカー純正の整備マニュアルを基に点検し、規定値を越える消耗のあるパーツをこの際交換してください。

また、パッキン、Oリングなどの消耗品とされているものは新品に交換してください。バイクを長く安全に乗るためにも大切なことです。

特にエンジンオイル管理には気を配ってください。オイルには過酷な状況でも安定した性能を保てるものを使用してください。ガソリンに関しても洗浄力のあるオクタン価の高いものの使用をお勧めします。

愛車に長く乗っていくためにもしっかりとしたメンテナンスをしてください。

Camshaft Index
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