Rd.2 鈴鹿サーキット

日程 2009.04.17 , 04.18
サーキット 鈴鹿サーキット (三重県)
ライダー 酒井 大作
予選 2位
本戦 3位

レポート

開幕戦から2週間。生まれ変わった新生鈴鹿サーキットで初めてSUPER GTシリーズと併催で行われた鈴鹿2&4レース。全日本ロードレース選手権シリーズはJSB1000クラスのみ、シリーズ第2戦としての開催となった。酒井は事前に行なわれた合同テストで2分7秒台を記録し、開幕戦での負傷も感じさせない攻めの走りで好調さをアピール。新型となるGSX-R1000K9のセットアップも順調に進み、今シーズン初優勝に向けてチーム一丸となって第2戦に臨むこととなった。

予選レポート

予定よりも15分程遅れて、一瞬でも気の抜けないスリリングなノックアウト方式(※)の公式予選がスタートすることとなった。
(※セッションQ1の上位24台がセッションQ2へ進出、Q2の上位12台が最終のQ3へ進出し、ポールポジションを争う予選方式)

Q1:(30分):
いよいよノックアウト方式の公式予選Q1がスタート。酒井は前日の合同走行での調子をそのままに、2番手となる2分07秒969を記録し、Q2への進出を決めた。トップタイムは秋吉(ホンダ)が記録した2分07秒298となった。

Q2:(15分):
Q2では開始早々の3周目に酒井が2分08秒244を記録し、トップタイムで最終のQ3への進出を決めた。

Q3:(15分):
このQ3で決勝レースのスターティンググリッドが決定するため、一瞬でも気の抜けない最終セッションが始まった。
Q3の2周目に酒井と秋吉が同時にピットイン。まずは酒井がニュータイヤに履き替えてピットアウト。その後中須賀(ヤマハ)、亀谷(ホンダ)、山口(ホンダ)とタイムアタックを行いそれぞれタイムを更新していくが、秋吉が2分6秒台を記録して2番手以下をつきはなす。酒井は中々クリアラップが取れずに時間だけが経過してしまい、Q3が終了するかと思われた最終ラップに2分7秒174というタイムを叩き出し、予選2番手を奪い取った。Q3では上位4台がコースレコード2分07秒295を更新するハイレベルな予選となった。結果、酒井は決勝レースのスターティンググリットをフロントロー2番手で迎えることとなった。

決勝レポート

決勝日は快晴となり初夏を思わせる陽気となった。気温も25度、路面温度は45度を超える4月とは思えないコンディションの下でレースがスタート。
秋吉がポールポジションから、ホールショットを奪い、中須賀、酒井、山口と続くが、酒井はオープニングラップで中須賀をかわし、2番手にポジションを上げてトップの秋吉を追う展開となる。酒井は2分7~8秒台のハイペースで秋吉を追うが、秋吉は2分7秒台で周回を重ね、その差は徐々に開きはじめてしまう。そしてレース序盤から酒井、中須賀、山口の三つ巴の2位争いが過熱。5周目のシケインで山口が中須賀をかわし3番手に上がると、酒井のテールを伺う。中須賀も離れることなく酒井、山口の背後にぴたりとついたまま、レースが進行していった。山口は酒井に何度も仕掛けるが抜けるまでにはいたらず、中須賀も山口の背後に迫ってくるというドッグファイトが展開。レース中盤まで酒井は2位争いを引っ張るかたちでレースをするが、13周目のダンロップコーナで酒井は山口にかわされてしまう。しかし14周目には酒井がデグナーカーブで山口を抜き返し再び2番手にポジションを上げる。酒井は2位のポジションでファイナルラップへと突入するが、またしてもダンロップコーナで山口にかわされてしまう。酒井も諦めることなく山口の後ろに付いたままスプーンコーナーへ進入。立ち上がりで山口の背後につけようとした酒井であったがマシンが振られてしまい万事休す。そのまま3位でチェッカーフラッグを受けた。

コメント

加藤陽平監督コメント

「ペース的な所から考えると現時点でのベストを尽くしたレースでした。3位表彰台ということには満足しています。6月の300km耐久レースにはトップとの6秒という差を逆転できる様、チーム一丸となって進んでいきたいと思います。応援宜しくお願い致します。」

レース開催データ
■天候/予選:晴のち曇 決勝:晴
■路面/ドライ
■開催場所/三重県・鈴鹿サーキット(5.821Km)
■観客数/予選:22,000人・決勝:35,100人


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