Rd.1 ツインリンクもてぎ

日程 2013.03.29 , 03.30
サーキット ツインリンクもてぎ (栃木県)
ライダー 津田 拓也
予選 3位
本戦 9位

レポート

津田拓也、トップ10デビュー!

ついに開幕した全日本ロードレース。今シーズン、4年ぶりに全日本ロードレース選手権に復帰するヨシムラスズキは、ライダーに昨シーズンのST600クラスで1勝を挙げ、世界耐久選手権でもスズキ・エンデュランス・レーシング・チームの一員としてワールドタイトル獲得に貢献した津田拓也を起用。全社一丸となり、関係各スポンサーと共に、全日本選手権チャンピオンを目指して戦って参ります。
開幕戦ということで、通常より1日早く木曜日からスタートしたレースウィーク。事前テストでは、常にトップ3辺りのタイムをマークしていた津田は、木曜日、金曜日の合同走行でもマシンのセットアップを進め、両日とも3番手タイムをマーク。ベストタイムも1分49秒台に入れ、JSBマシンへの順応性の高さも見せた。
迎えた土曜日は、天候は曇り空で、路面温度が十分に上がらないまま。公式予選は新ルールでのノックアウト方式で、出走34台のうち、トップ10に入ったライダーだけが第2ステージに進み、トップ10のスターティンググリッドを決定する。この予選は、津田がまず第1ステージで3番手タイムをマークし、第2ステージへ。そして第2ステージでも3番手タイムをマークし、デビューレースでフロントロー3番手スタートが確定した。
「去年まで乗っていた600よりかなりパワーがあるので、楽しんで乗れています。600にはなかったタイヤの使い方や乗り方を理解している最中なので、レースとなるとここまでの走行や予選通りにはいかないかもしれませんが、トップグループに食らいついていくレースがしたいです。」(津田)
決勝日の日曜日は懸念された天候が悪化しついに雨が降り始め、終日ウェットコンディション。津田にとっては、JSBマシンで初めての雨、初めてのレインタイヤでの走行となり、朝のウォームアップは9番手。ウェット路面へのセットアップからスタートし、慣れていく決勝レースとなってしまった。
決勝レースは霧雨が降り、気温は10℃を下回るコンディション。津田はフロントローから勢いよく飛び出したものの、1コーナーで他マシンに接触されそうになり、タイムロス。これで順位を10番手以下まで下げてしまった。
結局、オープニングラップを11番手で終えたものの、自分のペースを掴んでからはタイムアップをし、大きく開いた前車との差を詰めポジションもアップ。レース後半はトップグループと遜色ないタイムで周回を重ね、9位でフィニッシュ。順位的にはほろ苦いデビューとなったが、数字以上に収穫の多いレースとなった。

コメント

津田 拓也 選手コメント

今シーズンからJSBにステップアップすることになったんですが、やはりST600とは走らせ方もタイヤの使い方も大きくかわるので、今シーズンはまずそ こから始まりました。事前テストとレースウィークの走り込みで、ドライコンディションの走りは少しずつ理解しながら開幕を迎えられました。でも、今回は木 曜日から気温も路面温度も上がらずに、しかも日曜日はJSBマシン初めての雨、初めてのレインタイヤで、納得いく走りができないまま終わってしまいまし た。頭では分かっているんですが、なかなか思い切って攻めていけない。1周ごと、少しずつアタック量を増やすような感じの走行をしていました。レースは1 周目、1コーナーの混雑で接触しそうになって、うまくペースを掴めずにオープニングラップで順位を大きく落としてしまったのが痛かった。それでも決勝中 に、雨の走りをかなり理解できたので、経験値を積むことはできました。朝のウォームアップでは2分09秒台だったんですが、決勝では02秒まで行けました から、言い方を変えたらすごく貴重なテストができた。もう一回仕切り直しで頑張ります!

加藤 陽平 監督コメント

事前テスト、木曜日、金曜日、そして土日と、気温も路面温度もころころ変わって、しかも日曜日は雨と、ルーキーには厳しいコンディションでしたが、転ばず に完走してくれたことは及第点ですね。初めてのレインタイヤが決勝と、少し可哀想でしたが、条件はライバルも皆同じ。それでも、走る毎にタイムアップでき ていたし、終盤はトップグループと同じようなタイムで周回できていましたから、これで雨の経験値もかなり上がったでしょう。まだ、あと1~2秒の上積みは 必要ですが、中長期的にはポジティブなレースでした。次のレースが楽しみです。次回の鈴鹿はテストもしているし、津田の実力をお見せできると思います。

JSB1000決勝レース正式結果

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 秋吉耕佑 F.C.C.TSRホンダ CBR1000RR 32’21.387
2 高橋 巧 MuSASHI RTハルクプロ CBR1000RR +17.446
3 中須賀克行 ヤマハYSPレーシングチーム YZF-R1 +9.137

JSB1000公式予選

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 秋吉耕佑 F.C.C.TSRホンダ CBR1000RR 1’50.385
2 中須賀 克行 ヤマハYSPレーシングチーム YZF-R1 1’50.510
3 津田拓也 ヨシムラスズキレーシングチーム GSX-R1000 1’51.044

JSB1000ポイントランキング

順位 ライダー チーム ポイント
1 秋吉 耕佑 F.C.C.TSRホンダ 25P
2 高橋 巧 MuSASHI RTハルクプロ 22P
3 中須賀 克行 ヤマハYSPレーシングチーム 20P
4 柳川 明 TEAM GREEN 18P
5 山口 辰也 TOHOレーシングwithモリワキ 16P
6 加賀山 就臣 TeamKAGAYAMA 15P
7 安田 毅史 ホンダ鈴鹿レーシングチーム 14P
8 今野 由寛 MotoMapサプライ 13P
9 津田 拓也 ヨシムラスズキレーシングチーム 12P
10 渡辺 一樹 TEAM GREEN 11P

全日本ロードレース第2戦「鈴鹿2&4レース」は4月14日に行われます。


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