Rd.11 イスタンブール・パーク

日程 2013.09.14
サーキット イスタンブール・パーク (トルコ)
ライダー レオン・キャミア / ジュール・クルーゼル
予選 -/6位
本戦 レース1: -/レース2: -
レース1: 7位/レース2: 7位

レポート

クルーゼルが両レースTOP10入り

約1ヶ月のサマーブレイクを挟んで開催されたワールドスーパーバイク(=WSBK)第10戦の舞台は、ドイツ北西部にあるニュルブルクリンク。昨年のこの大会では、FIXIクレセントスズキのレオン・キャミアが、レース2で3位表彰台を獲得したサーキットである。
WSBK第11戦の舞台となったのは、今年が初開催となるトルコ・イスタンブールパーク。2005年に完成したサーキットで、2007年までMotoGP が、2011年までF1世界選手権が開催され、WSBKは初開催。トルコ南東、アジア側の玄関口であるサビハ・ギョクチェン空港近くに位置し、著名なサー キットデザイナー、ヘルマン・ティルケによって設計された、アップダウンの多い、1周5.340kmの高速サーキットだ。
前戦・ドイツ大会で負傷を負った、FIXIクレセントスズキのレオン・キャミアも、このトルコ大会に出場。ドイツ、ニュルブルクリンクで負傷し、ヘリコプ ターで病院に搬送されてわずか2週間。まだ痛みは残るものの、検査の結果、背中と首の負傷もクリアし、ドクターから出場OKをもらっての参戦となった。
さらにチームメイトのジュール・クルーゼルは、2005年にGP125で、2006~2007年にはGP250で出場経験があるサーキットだ。

金曜午前の公式練習は、初走行ということもあり、90分が与えられたスーパーバイククラス。しかし、このセッションでキャミアがクラッシュを喫し、右足カカトを負傷、足甲を7か所骨折。病院へ搬送され、そのまま手術することになり、レース欠場が決定した。
一方、クルーゼルは順調に走行をこなし、セッション序盤はヨシムラチューンGSX-R1000でリーダーボードのトップに名を連ね、午後の公式予選では6番手タイムをマーク。
そして2日目の公式予選でも6番手タイムをマークし、スーパーポールに進出。午後のフリー走行で2番手タイムをマークし、スーパーポール1では7番手、 スーパーポール2で7番手となり最終セッションに進出。結果、6番手タイムをマークし、決勝レースは2列目6番手からのスタートとなった。

「スーパーポールはまずまずの結果だったけど、3番手か4番手に入れるかもしれないと思っていた分、ちょっと残念だったね。パーフェクトにアタックできた 周はなかったけど、2列目ならばまずまず。今日は午後すこし雨が降ったけど、明日は晴れて、朝のウォームアップでレースタイヤの感触を確認したいね。」 (クルーゼル)

レース

レース1

ドライコンディションで迎えた決勝レース、クルーゼルは2列目グリッドからまずまずのスタートを切り、6番手でオープニングラップを終了。その後も、この 大会からWSBK参戦を開始したT・エリアス(アプリリア)、C・チェカ(ドゥカティ)、D・ジュリアーノ(アプリリア)らとポジション争いを繰り広げ、 最終的にはチェカを引き離し、ジュリアーノ、エリアスに先行を許して7位でフィニッシュ。

レース2

クルーゼルはまずまずのスタートを見せるものの、レース展開はレース1よりも縦長のポジションとなり、クルーゼルは8番手あたりを単独走行。5周目の1 コーナーでオーバーランを喫したものの、ポジションを落とすことはなく、10周目にはポジションをひとつ上げ、L・ハスラム(ホンダ)、ジュリアーノらの グループをリード。ハスラムには何度かパスされるシーンはあったものの先行を許さず、7位でフィニッシュ。これでポイントランキングも9位をキープし、シ リーズのラスト3戦6レースに備えることになった。

コメント

ジュール・クルーゼル 選手 コメント

「両レース7位になれたのはよかったし、なかなか興味深いレースだったね。レース1は5位にはなれるかな、と思っていたけど、ポジション争いをしながらパ スするまでには至らなかったのが残念だった。レース2は、その結果を踏まえて車体のセッティングを変えて行ったんだけど、変化はあってもなかなかうまくは 機能させられなかったね。レースを終えていろいろ収穫はあったので、これを理解する時間もあることだし、次のレースに活かしたいね。」

レース1

順位 ライダー チーム
1位 ユージン・ラバティ アプリリア
2位 マルコ・メランドリ BMW
3位 トム・サイクス カワサキ

レース2

順位 ライダー チーム
1位 ユージン・ラバティ アプリリア
2位 トム・サイクス カワサキ
3位 シルバン・ギュントーリ アプリリア

■スーパーバイク世界選手権第12戦、アメリカ・ラグナセカ大会は9月29日に開催されます。


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