Rd.5 ドニントン・パーク

日程 2013.05.24 , 05.25
サーキット ドニントン・パーク (イギリス)
ライダー レオン・キャミア / ジュール・クルーゼル
予選 5位
11位
本戦 レース1: リタイヤ/レース2: 13位
レース1: 9位/レース2: 9位

レポート

クルーゼルが手堅く2レースとも9位フィニッシュ

ヨシムラチューンされたGSX-R1000が挑むのは、今大会で20回目のワールドスーパーバイク開催となる、イギリスの名門トラック、ドニントンパークサーキット。 FIXIクレセントスズキのレオン・キャミアにとっては、ホームコースのレースとなるが、スーパーバイクルーキーのジュール・クルーゼルにとっては、シリーズ中で好成績を残すのが一番難しいと言われるコースとの戦いとなる。 天候はイギリスらしく金曜から雨。日曜の決勝レースも高い降水確率での雨が予報される中でのレースウィークスタートだった。

金曜日 フリー走行1回目
朝から降り続いた雨と強い風、さらに気温も10℃を下回り、コースインを見送る選手が相次ぎ、キャミアは2度コースインを試みるも、FIXIクレセントスズキの2人も計測はなし。 やや雨が上がり始めた午後の公式予選1回目でも強い風は残り、路面温度も低いままだったものの、コースは最終的にほぼドライコンディションまで回復し、キャミアが度々タイムシートのトップに立つ快走を見せ、6番手と好位置からのスタート。 クルーゼルは軽い転倒を喫し、ピットに戻ったものの再びアタックせず、11番手の位置で初日を終えることとなった。

2日目 予選
天候も急速に回復し、ずっと太陽がのぞくコンディション。 路面温度は40℃まで上昇し、ライダー達は初日とのあまりの変化に苦しむこととなった。 そして、午前の公式予選2回目で、キャミアは7番手で、クルーゼルは15番手でスーパーポールに進出。 スーパーポール1はキャミアが3番手、クルーゼルが10番手でスーパーポール2に進出し、クルーゼルは11番手となったものの、キャミアは6番手で最終セッションに進出。 結果、キャミアはセカンドロー5番手と、今シーズンベストのグリッドから決勝レースをスタートすることとなった。

「いつもの僕らの強みである、ブレーキングのスタビリティをうまく出せないまま終わってしまった。 ここをアジャストできれば、他のフィーリングはいいので、明日の決勝はいいところを走れると思う。 トップグループはみんな同じようなタイムだから、明日はスタートでうまく前に出ないと、ハードなレースになるだろうね」(キャミア)

決勝レースでは、予報を裏切って好天となり、土曜に引き続いて路面温度が40℃にもなる中でのレースとなった。

レース

レース1

5番手スタートのキャミアは、好スタートを切ったものの、オープニングラップでミスを犯してコースアウトを喫し、大きく15番手あたりまでポジションを下げてしまう。 すぐにレースに復帰したものの、トップグループは遥か先に逃げ、キャミアは3周目の最終コーナーで転倒を喫し、マシンを大破させてしまった。 クルーゼルは、11番手スタートからオープニングラップで2つポジションを上げるが、ペースをつかむ前に集団に囲まれ、23周のほとんどをカルロス・チェカ(ドゥカティ)とのバトルに費やしながら、最終的にチェカを突き放して9位でフィニッシュした。

レース2

キャミアは、まずまずのスタートをきったものの、5周目に再び最終コーナーで転倒。 今度はマシンへのダメージもなく再スタートを切ったが、最後尾から順位を4つ上げただけでチェッカーを受けた。 クルーゼルは、レース1よりもさらにペースを上げ、レース終盤でのタイヤの消耗具合など、より多くのデータを持ち帰りながら9位でフィニッシュ。 ポジションこそレース1と同じものだったが、今後のレースへ向けて実りあるものとなった。 スーパーバイククラスのルーキーであるクルーゼルが2レースとも9位に入る健闘を見せる中、キャミアにとっては実力を発揮するに至らないレースとなってしまった。

コメント

レオン・キャミア 選手 コメント

「レース1はスタートを失敗してしまって、序盤からアグレッシブに行きすぎたかもしれない。 いいフィーリングで走れていたんだけれど、ペースが合わないライダーに前を塞がれてしまって、トップグループが逃げ始めたのが見えたから、あせってコースアウトしてしまった。 そしてポジションを取り戻そうとしてクラッシュしてしまったんだ。 レース2も上手くグリップを感じられないまま、訳が解らない内にスリップダウンしてしまった。 フラストレーションの溜まるレースにしてしまった。」

ジュール・クルーゼル 選手 コメント

「今日は2レースともトップ10で終わることができてよかった。 特にレース2の走りは、今後のレースに活かせる走りができたと思う。 レース1では、タイヤが消耗する終盤、いつもよりハードに攻めることができるようになって、 最後までほぼベストラップと同じタイムで周回することができた。 自分でも少し新しい走りができるようになったけど、レース序盤からあまり攻めすぎると失敗するので、 もう少し詰めてからレースで試してみようと思う」

レース1

順位 ライダー チーム
1位 トム・サイクス カワサキ
2位 マルコ・メランドリ BMW
3位 シルバン・ギュントーリ アプリリア

レース2

順位 ライダー チーム
1位 トム・サイクス カワサキ
2位 シルバン・ギュントーリ アプリリア
3位 ユージン・ラバティ アプリリア

■スーパーバイク世界選手権第6戦、ポルトガル・ポルティマオ大会は6月8、9日に開催されます。


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