Rd.8 モスクワレースウェイ
日程 | 2013.07.19 , 07.20 |
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サーキット | モスクワレースウェイ (ロシア) |
ライダー | レオン・キャミア / ジュール・クルーゼル |
予選 | 10位 7位 |
本戦 | 9位 10位 |
レポート
キャミア、波乱のレースでトップ10フィニッシュ
今シーズンの折り返しレースともいえる、ワールドスーパーバイク第8戦の舞台は、ロシアのモスクワ・レースウェイ。
ロシアの首都、モスクワから北西に約100kmに位置する2012年7月に新設されたコースで、今年で2度目の開催となる。
オーストラリアのフィリップアイランドサーキット、スペインのモーターランドアラゴン、そしてイタリアのイモラサーキットに続く反時計回りのレイアウトで、 シリーズ最長、約1kmのロングストレートとタイトなコーナーを組み合わせたサーキットだ。
FIXIクレセントスズキのレオン・キャミアにとっては、昨年のこの大会、18番手スタートから5番手に食い込んだレース。
さらにジュール・クルーゼルは昨年のワールドスーパースポーツクラスでポールポジションを獲得し、2位表彰台を獲得したコースだ。
ウィーク初日、金曜のフリー走行1回目では、クルーゼルが9番手、キャミアが11番手。
午後の公式予選1回目では、キャミアが6番手、クルーゼルが11番手。
この予選1回目で、クルーゼルの乗るヨシムラチューンドのGSX-R1000は、トップスピード302km/hを突破して見せた。
さらに土曜午前の公式予選2回目では、キャミアが6番手、クルーゼルが11番手タイムをマーク。
午後のフリー走行2回目では、途中から小雨が降り出し、キャミアとクルーゼルが2-3番手を占め、FIXIクレセントスズキの2ライダーともスーパーポールに進出することになった。
レース
スーパーポール1
キャミア2番手、クルーゼル11番手でスーパーポール2に進出。
しかし、キャミアはスーパーポール2で10番手となり、クルーゼルのみが8番手でスーパーポール3に進出。 結果、クルーゼルが3列目7番手グリッド、キャミアは4列目10番手グリッドからスタートすることとなった。
決勝日
朝から湿度が80%に迫る曇り空のなか、朝のフリー走行ではクルーゼルが5番手、キャミアが10番手タイムをマーク。
決勝レースでは、キャミアはまずまずのスタートで2周目に突入するが、クルーゼルはオープニングラップの2コーナーでC・チェカ(ドゥカティ)、の転倒に巻き込まれてコースアウト。
グラベルで転倒後、再スタートしたものの、先頭から1分以上遅れの最後尾で2周目に突入することになる。
レースはC・デイビス(BMW)が先頭でタテ長の展開となり、キャミアはJ・レイ(ホンダ)、M・ノイキルヒナー(ドゥカティ)らと6番手争いをするが、なかなかペースをあげられない。
ここでコースの一部で雨が降り始め、全ライダーが一気にペースダウンとなる。
最初に勝負に出たのはキャミアとM・ファブリッツイオ(ドゥカティ)で、早々にピットインしてレインタイヤに変更。
一気に前とのギャップを詰めたいところだが、コース上でフルウェットとドライのエリアが混在し、思った程レインタイヤが有利とならない展開のまま進んでしまう。
その後、雨の勢いはどんどん激しくなり、キャミアは他のライダーがピットインする間に順位を上げたものの、レース終盤にはオーバーランを喫し、大きくタイムロス。 一時は6番手まで浮上するが、最終的に9位でフィニッシュ。
転倒から再スタートしたクルーゼルは粘りの走りで10位にて完走を果たした。
なお、この後行なわれたワールドスーパースポーツの決勝レースにおいて、アンドレア・アントネッリ(25・イタリア)がレース中の事故で死亡。
このままスーパーバイク・レース2はキャンセルされた。
FIXIクレセントスズキ、そしてヨシムラスズキレーシングチーム一同は、アンドレア・アントネッリ選手のご冥福をお祈り申し上げます。
レース1
順位 | ライダー | チーム |
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1位 | マルコ・メランドリ | BMW |
2位 | チャズ・デイビス | BMW |
3位 | アイルトン・バドヴィーニ | ドゥカティ |
レース2
キャンセル
■スーパーバイク世界選手権第9戦、イギリス・シルバーストーン大会は8月4日に開催されます。