Rd.4 スポーツランドSUGO
日程 | 2015.06.26 , 06.27 |
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サーキット | スポーツランドSUGO (宮城) |
ライダー | 津田 拓也 |
予選 | 8位 |
本戦 | リタイヤ |
全日本ロードレース第4戦が宮城県・スポーツランドSUGOで開催された。
今大会は「SUGOスーパーバイク120miles耐久レース」として120マイル(約194km)、52周のセミ耐久レースとなる。
ライダーは2名まで登録可能で、1人で走っても2人で走っても良い。
最低1回のピット作業が義務づけられているので、ライダーチェンジ、タイヤ交換、給油等を行わなければならない。
(1回のピットインで出来る作業に制限はない。)
もちろんヨシムラ スズキ シェルアドバンスは津田拓也選手が1人で52周を走り切る。
レースウィークの前週に行われた事前テストでは、非公式ではあるがコースレコードを上回る1分26秒819をマークし、SUGOに向けて順調な仕上がりをみせた。
金曜日のA.R.T合同テストは路面温度がさほど上がらないコンディションながら1分27秒754のタイムで好調さをアピールした。
6月27日(土)の公式予選は通常の「ノックダウン形式」ではなく、60分の計時予選で行われた。
予選日は朝から雨。路面温度も気温も上がらないコンディションの中で計時予選がスタート。
開始22分で他のマシン転倒によりホームストレート上にオイルが出て赤旗中断となる。約20分後に再スタートするも再び赤旗が出る混乱の予選となった。
津田は予選の序盤をリズムよく乗れ1分38秒981で上位につける。
しかし、赤旗中断の間に雨量が増えて路面コンディションが変化。さらにコースが全面改修されたSUGOはタイヤへ与える影響を変化させた。
これら複数の要因が重なりマシンのフィーリングが変わったため、津田は予選の後半リズムに乗れずまさかの予選8番手となった。
翌日の決勝はドライかウェットか全く予想ができない状況だったが、
チームは一丸となり条件が変わっても同じマシンの性能を引き出せるように懸命のセッティング調整を行い決勝レースに臨んだ。
迎えた決勝レース。朝のフリー走行はドライコンディションだったが、路面温度が20度しか上がらず、この時期とは思えない涼しさだった。
津田はトップと100分の2秒差の2番手タイム1分28秒025をたたき出して決勝レースへの手ごたえを掴んだ。
しかし、JSB1000クラスのフリー走行と同時に雨が降り出し、J-GP3クラス、J-GP2クラスはウエット宣言が出された。
霧雨が強くなったり弱くなったりする中途半端な天候の中で2クラスは行われたが、次第に走行ラインは乾いてくる路面状況になってきた。
JSB1000クラス決勝が行われる午後1時前後には、所々ウェットパッチは残るもののドライ路面となっていた。
ル・マン式スタートで始まった52周による長丁場の120マイル耐久レース。
ホールショットは加賀山選手(スズキ)が奪う。予選8番手の津田はアウト側いっぱいを使って一気に4番手まで上げて第1コーナーに進入する。
オープニングラップを6番手で通過した津田は徐々に順位を上げていき、4周目には1分27秒863の自己ベストタイムをたたき出し、まずホームストレートで山口選手(ホンダ)をかわしてひとつ順位を上げ、さらにSPインコーナーで柳川選手(カワサキ)をかわして3番手にまで上昇する。
前が空いた津田は28秒前半から27秒台までペースを上げ、3位グループから一歩抜けだし後続との差を広げ、前を行く高橋選手(ホンダ)を追い上げる。
しかし、ここでコース上に再び雨が落ち始める。ドライだった路面が次第に濡れ始め、各車ペースを落とさざるを得なくなった。
雨脚がさらに強くなって、高橋選手がSPインコーナーでスリップダウンで転倒。
これで津田は2番手に上がったが、その直後の第3コーナーでハイサイドの転倒を喫してしまった。。
津田は左肩を強く打ってメディカルセンターに運ばれたが、大事には至らなかったのが不幸中の幸いである。
天候の急変と路面コンディションの変化に翻弄された今大会の決勝レースではあるが、ドライコンディションでの速さはトップと遜色がないことがわかった。
来週(7月7日~8日)には鈴鹿 8時間耐久ロードレースの合同テストがあり、約1ヶ月後には本番を迎える。
気持ちを切り替えて鈴鹿 8時間耐久ロードレースに臨む。
津田拓也 選手コメント
事前テストでは26秒台を出せるマシンに仕上がっていましたが、レースウィークに入って流れが良くなかったので、その流れを決勝レースで断ち切りたいと思っていました。
雨が落ちて来てペースを落とさなくてはいけない状況でしたが、背後から(柳川選手、山口選手が)迫ってきているのはわかっていたので、「ここでペースを落とすわけにはいかない」という思いが自分の中にあり、また、マシンの状態が良かったので「ペースはキープ出来る」と思ってプッシュしたら一瞬のうちにハイサイドとなってしまいました。
あのような団子状態では先頭を走っているのが一番ペースが難しく、後ろにつく方が有利なのはわかっていましたが、(先頭で)自分がペースを作りたいと思っていました。
その辺りの見極めが甘かったと思いますし、レースウィークを通じて流れを作れなかった自分の甘さを感じています。
しかし、チームも自分もキッチリとマシンのスピードはあると思っているので、来週の鈴鹿8耐合同テスト、そして本番までに体調を万全にして自分自身で今の流れを変えたいと思っています。
加藤陽平 監督コメント
事前テストで転倒はあったものの、走り出しのペースは良かったし1分26秒台にも入れたので順調ではありました。
タイヤのロングランやモノ選びなどの部分をやりたかったことが若干できなかったので、このレースウィークで確認というところでした。
レースウィークのスタートは順調でしたが、路面温度がかなり違っていました。
そこで思ったように選別ができなかったところが上手く作動しませんでしたが、そんなに悲観的にはなっていませんでした。
予選は、雨のコンディション、特に雨量によってかなりフィーリングが変わってしまい、そこを上手くまとめられませんでした。
予選順位は悪かったですが、耐久レースなのでチャンスはあるだろうと考えていました。
決勝日の朝フリーで2番手タイムを出し、ドライに関してはトップと遜色のないタイムを出せるだけのポテンシャルと実力はありますので、特別劣っているとは思いません。
今回、拓也の転倒が身体に重大なダメージがなかったのが不幸中の幸いかと思っています。
来週には鈴鹿8耐合同テストが始まります。
鈴鹿に関しては開幕戦2&4も6月のテストでも別セットとして決まっているのでチームとしてやれることをしっかりとやって鈴鹿8耐本番に臨みたいと思います。
JSB1000決勝レース正式結果
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
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1 |
中須賀 克行 |
YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | 1h19’33.113 |
2 | 浦本 修充 | MuSASHi RTハルクプロ | CBR1000RR | +45.243 |
3 | 野左根 航汰 / 藤田 拓哉 | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | +57.047 |
JSB1000公式予選
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
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1 |
中須賀 克行 |
YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | 1’47.810 |
2 | 秋吉 耕佑 | au&テルル・Kohara RT | CBR1000RR | +0.450 |
3 | 高橋 巧 | MuSASHi RTハルクプロ | CBR1000RR | +1.407 |
8 | 津田 拓也 | ヨシムラスズキシェルアドバンス | GSX-R1000L5 | +3.271 |
JSB1000ポイントランキング
順位 | ライダー | チーム | ポイント |
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1 | 中須賀克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | 97P |
2 | 高橋 巧 | MuSASHi RT ハルク・プロ | 67P |
3 | 渡辺 一樹 | Team GREEN | 59P |
4 | ジョシュ・フック | F.C.C. TSR Honda | 58P |
5 | 津田 拓也 | ヨシムラスズキシェルアドバンス | 57P |
6 | 野左根 航汰 | YAMALUBE RACING TEAM | 56P |
7 | 山口 辰也 | TOHO Racing with MORIWAKI | 49P |
8 | 浦本 修充 | MuSASHi RTハルク・プロ | 48P |
9 | 秋吉 耕佑 | au & テルル・Kohara RT | 47P |
10 | 柳川 明 | Team GREEN | 45P |
全日本ロードレース第6戦「オートポリス」は9月12日、13日に行われます。