2023 FIM世界耐久選手権(EWC) Rd.2 スパ24時間EWCレース 予選

日程 2023.06.12
サーキット スパ・フランコルシャンサーキット
ライダー グレッグ・ブラック / シルバン・ギュントーリ / エティエンヌ・マッソン
予選 3位

ヨシムラ SERT Motul 伝統のスパ24時間で予選3番手を獲得

2023 FIM 世界耐久ロードレース選手権 (EWC)の2戦目となる24H SPA EWC Motosは、伝統あるベルギー スパ・フランコルシャンサーキットで6月16~18日に開催。

ヨシムラ SERT Motulは、熟成されたスズキGSX-R1000Rにてレースウィークの練習走行と予選を順調にこなし、6月17日(土)現地時間14時(日本時間21時)にスタートする24時間レースで決勝スターティンググリッドの3番手を獲得した。

まずこのウィークは水曜日に行われたフリープラクティスでスタート。翌木曜日の車検を挟んで、金曜日に2回連続で行われる予選セッションに臨んだ。

最初にアタックしたのは赤腕章のグレッグ・ブラック。路面温度がそれほど高くなかったQ1(予選1回目)セッションで、ベストラップ2.20.057の暫定2番手タイムをマーク。Q2(予選2回目)はこの全長6.985kmというロングコースでトップ5名が1秒以内という激しいタイム争いの中、2.21.238にて5番手をマーク。ニュータイヤをチームメイトに託した。

Q1では3番手タイム(2.20.718)で堅実な走りをみせた黄腕章のシルバン・ギュントーリは、路面温度が上昇していく難しいコンディションとなったQ2をニュータイヤでアタックし、2.20.512をマーク。イエローグループのトップに躍り出る。

続く赤腕章のエティエンヌ・マッソンもレッドグループのQ2にて2.21.286を記録し、タイミングモニターのトップに立った。しかし路面温度の上昇もあり、Q1のアタックタイム(2.20.966)を削るには至らなかった。

このQ1・Q2の結果より、ヨシムラ SERT MOTULはライダー2名のベストタイム平均から算出された2.20.285にて3番グリットを獲得。この予選結果より貴重な3ポイントも獲得した。

加藤陽平 チームディレクター

まずはこの予選結果には大変満足しております。昨年のレースよりかなり気温も路面温度も高く、このサーキットで経験の少ない我々がマシンのセットアップを詰めるのは簡単なことではなかったのですが、最終的には良いタイムを出すことができました。
初戦のルマン24時間では7位という結果になってしまったので、ここスパではポイントをしっかりと獲得して世界タイトル争いに加わる堅実なレースをしたいと思っております。

ダミアン・ソルニエ チームマネージャー

ライバル達とは違い、このウィークまでスパ・フランコルシャンでテストを行うことができなかった我々が、予選3番手のタイムを出せたことに満足し、ポイントを獲得したことも嬉しく思っています。予選は朝のタイムアタックしやすいコンディションから午後には路面温度が40度近くまで上がるという変化はありましたが、3人のライダー全員が良いフィーリングと安定したペースでタイムを出せました。ルマンで取り逃がしたポイントを今回は獲得するために、攻めながらも全てにおいてミスなく安全なレース展開で勝利を目指したいと思っています。

グレッグ・ブラック 選手(ライダー・ブルー)

ヨシムラ SERT MotulのGSX-R1000Rでの走行がルマン決勝以来となったこともあり、ライバルからの遅れも感じましたが、チームが水曜日に膨大な量の作業を行ったことで準備万端で予選に臨むことができました。路面上昇が予想されていたので、自分の仕事はQ1での勝負と思いタイムを記録し、Q2ではニュータイヤをチームメイトに託しました。結果、予選3位という成績を得られたので、良いプランだったと思います。

シルバン・ギュントーリ 選手(ライダー・イエロー)

まずは予選セッションをこなし、良いフィーリングで金曜日を終えられたと思います。Q1では路面コンディションが良かったのですが、クリアラップを取ることができず残念な思いをしましたが、Q2で路面温度の上昇にも関わらずタイムアップができ3番手獲得ができました。タフなレースが予想されますが、体力的にも準備万端でマシンのセットアップも上手くいっています。

エティエンヌ・マッソン選手(ライダー・レッド)

今日の予選結果にはとても満足しています。自分にとって最大のポイントはGSX-R1000Rのフィーリングがとても良いということです。昨年は他メーカーのマシンで参戦しましたが、サーキットに馴染めず正直言ってスパ24時間にはあまり良い思い出がありませんでした。今年はチームメイトとの連携も完璧でとても上手くいっています。決勝も自信を持って挑みます。

2023年世界耐久選手権第2戦は、6月17日(土)14時(日本時間21時)にレーススタートのフラッグが振られ、36チームが難コースでの過酷な24時間レースに挑む事になる。


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