Rd.10 シルバーストーン
日程 | 2012.08.02 , 08.03 , 08.04 |
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サーキット | シルバーストーン (イギリス) |
ライダー | レオン・キャミア / ジョン・ホプキンス |
予選 | 2位 12位 |
本戦 | レース1: リタイヤ/レース2: リタイヤ レース1: リタイヤ/レース2: 10位 |
レポート
スーパーバイク世界選手権第10戦はイギリス「シルバーストーンサーキット」で開催。FIXI CRESCENT SUZUKIチームのホームレースとなった第10戦はウィーク初日からレオン・キャミア選手(以下、L・キャミア選手) 、ジョン・ホプキンス選手(以下、J・ホプキンス選手) 共に素晴らしいパフォーマンスを発揮。決勝レースに向けて期待のできるスタートを切った。
公式予選1回目。L・キャミア選手が4番手、J・ホプキンス選手は10番手のタイムを記録。公式予選2回目はJ・ホプキンス選手が前日のタイムを1秒以上 削り2分05秒747を記録し、2番手のタイムをマーク。一方のL・キャミア選手も7周続けて2分06秒台を記録する好調さをみせ、4番手のタイムで公式 予選2回目を終了した。
公式予選を好タイムで通過したL・キャミア選手とJ・ホプキンス選手は揃ってスーパーポールの進出を決めると、スーパーポール前に行われたフリー走行でL・キャミア選手がそれまでウィーク中に記録されたタイムを塗り替える最速タイムをマークした。
フリー走行から2時間以上が経過し、スーパーポールが開催される前のサーキットの天候は雨雲に覆われ降雨となった。
16台によって争われたスーパーポール1。ウェットコンディションとなり各ライダー慎重な滑り出しとなったが時間の経過と共にラップタイムが徐々に上がり 始め、L・キャミア選手は6番手のタイムでスーパーポール2へ。J・ホプキンス選手は予選までのコンディションと異なったコースで上手くラップタイムを詰 め切れず、12番手のタイムとなりスーパーポール2への進出は果たせず予選が終了した。
10分間のインターバルを挟み8台で争われたスーパーポール2。L・キャミア選手はこのセッションでも好調さを感じさせる活躍を魅せた。開始早々からトッ プタイムをマークしたL・キャミア選手は、トップタイムが塗り替えられると、更に早いタイムをマークし、常に上位をキープした状態でスーパーポール2が進 んでいった。残り時間1分を切りL・キャミア選手が最後のアタックで唯一の2分20秒台へ突入。ポールポジション獲得かと思われた数秒後J・スムルツ選手 (DUCATI) が0.036秒L・キャミア選手を上回るラップタイムを記録。そしてタイムアップを迎え予選全てのセッションが終了。決勝レースのスターティンググリッド はL・キャミア選手が今季初のフロントロー2番手を獲得し、J・ホプキンス選手は3列目12番グリッドとなった。
決勝レース1。オープニングラップに数台が絡む転倒があり赤旗中断となる。そして決勝レース中断の間に雨が降り始め、レースはウェットコンディションが宣 言された。再スタートとなったレース1。フロントロースタートのL・キャミア選手は、オープニングラップこそ後続にのまれ9番手でコントロールラインを通 過したが、怒濤の追い上げをレース序盤からみせる。6周目までに3番手にポジションを上げたL・キャミア選手は7周目に他チームのライダーに押し出される 形でコースオフ。大きく順位は下げずに済んだが6番手に後退。それでも集中力を切らさず9周目にはトップグループに加わり3番手を走行。レースは折り返し となる9周目以降も依然としてトップ争いは接戦となり、C・チェカ選手(DUCATI) を先頭に6~7台の団子状態となっていた。L・キャミア選手は接戦が繰り広げられるトップグループの中で確実に順位を上げて周回を重ね、14周目には2番 手に浮上しトップを目指す。しかし15周目の13コーナーでL・キャミア選手は転倒してしまい、惜しくもレース1はリタイヤ。一方のJ・ホプキンス選手は マシントラブルの為11周目にリタイヤとなった。
決勝レース2は今にも大粒の雨が降り出しそうな低い雲が立ちこめる中でスタートを迎えた。そして各ライダーがグリッドに付くと小雨が振り出し、レースが進 行するにつれて雨足が強まっていった。L・キャミア選手はレース序盤からマシンに問題を抱えての走行となり、3周目までは9番手あたりをキープするもの の、4周目の16コーナーでマシンをストップさせてしまう。結局L・キャミア選手はマシントラブルの影響でリタイヤとなった。
そしてJ・ホプキンス選手はレース中盤まで10番手辺りで走行を続けたが、コース上に水溜まりが出来る程雨足が強まり始めた9周目に同じコーナーで3台の マシンが続けて転倒。他にもコース上で転倒が相次いだ為レースは赤旗が掲示され中断となる。そして8周を終了した時点での順位でレースはハーフポイントで 成立、J・ホプキンス選手は今シーズンベストリザルトとなる10位でレースを終えた。