Yoshimura F-TUNING HEAD

<<F-TUNING for Z1>>

エンジンに空気を『より早くより多く』取り入れ『より早くより多く』吐き出す。

吸気と排気を繋ぎ合わせる要の部品、【シリンダーヘッド】でも『より早くより多く』を達成する為に、ヨシムラで長年受け継がれてきた伝統的な手技と最新のレース活動で培われた理論に裏付けされた技術を融合し開発を行いました。

ヨシムラの技術による吸排気のトータルチューニングを実現するのが『Yoshimura F-TUNING HEAD』です。

今回、吸排気ポート形状のコンセプトが違う【 Type1 / Type2 】2種類を設定しました。

 

Type1

Type 1

Type1はZ1リバイバルヘッドのSTDポート形状を生かして、ST-L1カムシャフト・大口径キャブレター・高効率なエキゾーストパイプに適合するように調整を加えた吸排気ポート形状となります。

Type2

Type 2

Type2はヨシムラがレース用エンジンのポート設計を行う際の方法を取り入れ、ST-L1カムシャフトや大口径キャブレター、高効率エキゾーストパイプの性能を引き出すことが出来るように調整を行ったオリジナル形状の吸排気ポートになります。

ポ-ト研磨

ポ-ト研磨

4ストロークエンジンのシリンダーヘッドチューニングの中で重要なのがポート研磨と言う作業になります。
作業名は研磨と呼ばれる事が多いですが、実際の作業は吸排気のポート壁面を鏡面のように磨く事ではなく、バルブが開いたときに混合気や排気をスムーズに、より早くより多く通過させる為の形状に調整する作業になります。
(左:研磨済み 右:STD)

バルブ研磨

バルブ研磨

エンジンチューニングとして行われるバルブ研磨
こちらもポート研磨と同じく研磨して鏡面にする事が目的ではなく、吸排気ポートの一部として混合気や排気をスムーズに、より早くより多く通過させる為の形状に調整する作業になります。
(左:STD 右:研磨済み)

フローベンチ

フローベンチ

ポート形状の善し悪しを判断する材料の一つとしてフローベンチという計測器を使用します。
フローベンチを使用するとポートの中を流れる空気の量をバルブのリフト量ごとに測る事が出来ます。
フローベンチで測定した数値をカムプロフィールと関連付けて検討する事により、ポート形状の善し悪しを判断する事が出来ます。
ヨシムラのレーサー(GSX-R1000R)のポート開発でもフローベンチを使って評価し、結果の良い物を実機テスト(エンジンを実際に運転する)で最終評価しています。
ヨシムラがレース活動で培ってきた知見や技を数値で評価し、求める要件に合わせて調整していくのに不可欠なツールとなります。

設計 (Type2)

設計 (Type2)

STD吸排気ポートのフローベンチデータ、ST-L1カムシャフトのカムプロフィールデータとレース活動からのフィードバックより理想のポート断面積変化を仮定し、3D CAD上でポート形状を設計します。

3D CADで製作したデータを元に3Dプリンターによりダミーヘッドを製作。
ダミーヘッドをフローベンチにて流量を確認。
流量が向上するように3D CADのポートデータを修正。

上記作業を幾度となく繰り返す事により、目標の流量を達成しました。

加工

加工

ポート加工用に3D CADデータより専用治具を製作。
手作業により実際のシリンダーヘッドに3D CADで設計したポート形状を再現します。
手加工ならではの連続した滑らかな曲面でポート壁面を繋ぎます。
加工後にはフローベンチにて想定した流量を得る事が出来ている事を全気筒確認します。

採用部品

採用部品

ヨシムラのレース活動で磨かれた軽量化ノウハウを注ぎ込んだ高精度軽量リテーナー&コッター

及びヨシムラレーサーで実績のある表面処理を施したタペットキャップ&カムシャフトベアリングを採用しました。

組立

組立

ヨシムラのレース用エンジンを組み立てる際と同じ項目を全バルブで測定し、各バルブが適正なスプリング荷重及びクリアランスで組み込める様に調整します。

各部の計測・調整が終了したらヨシムラメカニックの手により動弁系をシリンダーヘッドへ組み込みます。

出力

出力

参考データ
(ヨシムラテストエンジンでポート形状の最終評価を行った時の出力比較データとなります。)

 STDヘッド+STDカムシャフト比
 Yoshimura F-TUNING HEAD Type1
(ST-L1カムシャフト+Type1 ヘッド)
最高出力+15%
最大トルク+7%
 Yoshimura F-TUNING HEAD Type2
(ST-L1カムシャフト+Type2 ヘッド)
最高出力+19%
最大トルク+13%

 STDヘッド+ST-L1カムシャフト比
 Yoshimura F-TUNING HEAD Type1
(ST-L1カムシャフト+Type1 ヘッド)
最高出力+5%
最大トルク+3%
 Yoshimura F-TUNING HEAD Type2
(ST-L1カムシャフト+Type2 ヘッド)
最高出力+9%
最大トルク+9%
仕様表
仕様Yoshimura F-TUNING HEAD Type1Yoshimura F-TUNING HEAD Type2
シルバー
(パーツNo.268-291-0000)
ブラック
(パーツNo.268-291-1000)
シルバー
(パーツNo.268-291-2000)
ブラック
(パーツNo.268-291-3000)
640,000円
(税込704,000円)
650,000円
(税込715,000円)
890,000円
(税込979,000円)
900,000円
(税込990,000円)
シリンダーヘッドZ2・Z1用シリンダーヘッド(再生産品)
吸排気ポート形状Type1(STDポート追加工形状)Type2(ヨシムラオリジナル形状)
カムシャフトヨシムラ ST-L1 軽量カムシャフト
カムスプロケットアジャスタブル軽量カムスプロケット
スプロケットボルトSTD
INT バルブヨシムラSPLインテークバルブ
EXH バルブヨシムラSPLエキゾーストバルブ
コッターヨシムラ 丸溝用
バルブリテーナーヨシムラ インナーシム仕様
インナースプリングSTD(バリ取り加工済み)
アウタースプリングSTD
スプリングシートSTD
ステムシールSTD
タペットキャップヨシムラSPLタペットキャップ
カムシャフトベアリングヨシムラSPLカムシャフトベアリング
ヘッド面研なし
バリ取りシリンダーヘッド全周加工
バルブシート吸排気バルブ摺合わせ吸排気バルブ当たり位置調整・摺合せ
動弁系測定動弁系寸法荷重測定
組み込み作業動弁系組み込み済み
フローベンチ測定全ポート
シリアルNo.あり
付属品シリンダーヘッド証明書
証明書ケース
フローベンチデータシート
シリンダーヘッド組み込み仕様書
取り扱い説明書

別途必要部品
シリンダーヘッド乗せ換えに関する周辺部品一式
タペットシム Kawasaki genuine parts : 92025-1090~1114 (#240付近想定)

適合インシュレーター
ホルダ キャブレタ Kawasaki genuine parts : 16065-1131

※注意事項

本製品は全て当社メカニックよる手作業にて加工・組み立てを行っています。
取り扱いには細心の注意を払っていますが、作業及び組み込み時に生じるキズが多少ある場合がございます。
性能上問題ありませんのでご了承の上、お買い求めください。

Yoshimura F-TUNING HEAD
抽選販売のご案内

Yoshimura F-TUNING HEADは販売数に限りがある為、抽選販売とさせて頂きます。
ご注文をご希望される方は下記注意事項をご確認のうえ「抽選販売受付はこちら」ボタンよりお申し込み下さい。

受付期間
2023年3月22日(水)~2023年4月20日(木)

当選者決定
2023年4月21日(金)
当選者決定から1週間以内に受付メールアドレスにご連絡いたします。

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