全日本ロードレース選手権(JSB1000クラス) Rd.6 オートポリス
日程 | 2023.09.01 |
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サーキット | オートポリス |
ライダー | 亀井 雄大 |
予選 | 予選1 : 4位 / 予選2 : 4位 |
本戦 | レース1 : 6位 / レース2 : 5位 |
表彰台までコンマ5秒の5位
灼熱の第5戦もてぎ2&4レースを終え、チームはすぐにオートポリスの事前テストに向かった。後半戦から新たな方向性でマシンセットを進めており、今回のオートポリスでも、更なる向上のためニューパーツも投入。事前テストでは3番手タイムを記録していた。
レースウイークは台風の接近で天候が心配されたが、初日となった金曜日の2本目が弱い雨に見舞われ、ほぼ走れなかった以外は、すべてドライコンディションで行われた。
亀井は、初日のART合同走行1本目でも3番手タイムを記録し、表彰台を狙うべくチームもバックアップしていく。
課題となっているスタートは、ロケットスタートに定評がある加賀山チームマネージャー直伝で指導していた。
公式予選(土曜日)
30分で争われた公式予選。まずセッション序盤のアタックでは、1分48秒904を記録。その後、数周マシンの状態を確認してからピットイン。ニュータイヤに履き替え、セッション終盤のアタックに入っていく。ここで亀井は自己ベストを更新する1分48秒287をマークし4番手につけた。セカンドベストでも4番手となり、両レースともセカンドロウ、アウト側からスタートすることになった。
レース1(土曜日)
今回こそ、スタートを決めたい亀井だったが、1コーナーまでに順位を落としてしまいオープニングラップは8番手。2周目、3周目と1台ずつかわし6番手にポジションアップ。レース中盤に、さらに1台をかわして5番手となるが、最終ラップにポジションを落として6位と課題の残るレースとなっていた。
ただ、マシンのフィーリングは良くなっており、レース2に向けて、いい流れができつつあった。
レース2(日曜日)
日曜日は朝から青空が広がり、日差しが強いこともあり路面温度は真夏並みに上昇。またもコンディションが変わって来ていたが、しっかり対応できるマシンセットになっていた。
レース2は、レース1より3周多い18周で争われた。
亀井はスタートを決めオープニングラップを4番手で終えると、前を走る #36水野選手(Honda)を追っていく。4台からとなる3位争いの集団となり周回を重ねていくが、レース中盤に2つポジションを落としてしまう。それでも3番手を走るライダーとの差は僅か。レース終盤にチャンスをつかむためにも遅れることはできない。
14周目には、このレース2での亀井自身のファステストラップを叩き出し、1台をかわして5番手に浮上。前をいく2台をかわせば表彰台という状況になっていた。何とか仕掛けていきたいところだったが、勝負ポイントを抑えられてしまい、そのまま5位でゴール。
3位との差は0.5秒と表彰台まであと一歩に迫ったレースとなった。
亀井 雄大 ライダー コメント
前戦のもてぎよりは着実に前進できたレースになったのは、チームのお陰です。
トップ2台には離されてしまいましたが、加賀山チームマネージャーにスタート特訓を受けたことが活きて、レース2では表彰台争いをすることができました。
もちろん表彰台に上がりたかったのですが、ライダーとしての粘り強さが自分に足りず、最後の勝負どころで、あと一歩及びませんでした。
次の岡山も事前テストからチームと力を合わせ、次戦では更にいい状態で臨み、表彰台を目指して頑張ります。
加賀山 就臣 チームマネージャーコメント
事前テストからレースウイークを通し、前戦もてぎの反省点を踏まえ、亀井の求めるセッティングに近づくようチームで作業を進めていきました。
その結果、公式予選ではフィーリングが良くなり自己ベストを更新して予選はレース1、レース2共に4番手につけることができたので決勝に向けて表彰台争いができる期待が高まってきました。
レース1はコンディションの変化とスタートで出遅れたこともあり6位となりましたが、レース2はスタートで出遅れることなく表彰台争いに最後まで加わることができました。結果的に5位でしたが3位との差がコンマ5秒と僅差で終えることができたので、亀井自身もバイクも進化できたレースになったと思います。次戦、岡山では自力で表彰台を獲れるように準備を進めます。
スポンサー、関係者、ファンの皆さま、今回も熱い応援ありがとうございました。その応援が力になりますし、その想いに応えられるようにチーム一丸となって前進していきます。引き続き応援よろしくお願いいたします。
JSB1000 公式予選結果
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 岡本 裕生 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | 1’47.323 |
2 | 中須賀 克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | +0.019 |
3 | 津田 拓也 | AutoRace Ube Racing Team | GSX-R1000R | +0.731 |
4 |
亀井 雄大 |
YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN | GSX-R1000R | +0.964 |
JSB1000 公式予選 2nd Lap結果
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | 1’47.707 |
2 | 岡本 裕生 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | +0.242 |
3 | 津田 拓也 | AutoRace Ube Racing Team | GSX-R1000R | +0.736 |
4 |
亀井 雄大 |
YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN | GSX-R1000R | +1.197 |
JSB1000決勝レース1正式結果
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | 27’12.968 |
2 | 岡本 裕生 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | +0.045 |
3 | 津田 拓也 | AutoRace Ube Racing Team | GSX-R1000R | +14.656 |
6 |
亀井 雄大 |
YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN | GSX-R1000R | +24.385 |
JSB1000決勝レース2正式結果
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | 32’56.371 |
2 | 岡本 裕生 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | +0.067 |
3 | 水野 涼 | Astemo HondaDream SI Racing | CBR1000RR-R | +24.822 |
5 |
亀井 雄大 |
YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN | GSX-R1000R | +25.346 |
JSB1000ポイントランキング
順位 | ライダー | チーム | ポイント |
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1 | 中須賀 克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | 220P |
2 | 岡本 裕生 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 | 165P |
3 | 名越 哲平 | SDG Honda Racing | 114P |
4 | 水野 涼 | Astemo HondaDream SI Racing | 110P |
5 | 作本 輝介 | Astemo HondaDream SI Racing | 86P |
6 | 亀井 雄大 | YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN | 79P |
7 | 清成 龍一 | TOHO Racing | 76P |
8 | 津田 拓也 | AutoRace Ube Racing Team | 75P |
9 | 岩田 悟 | Team ATJ | 55P |
10 | 伊藤 和輝 | Honda Dream RT SAKURAI HONDA | 51P |