表彰台が見えた岡山ラウンド

全日本ロードレース選手権はシリーズ第7戦を岡山県・岡山国際サーキットで迎えた。
今回を含め、残り2戦となり、早くも2023年シーズンも大詰めとなっている。
ようやく朝晩は気温が下がるようになったが、日中は気温30度、路面温度は40度近くまで上がり、例年より暑いコンディションでのレースウイークとなった。
YOSHIMURA SUZUKI RIDEWINの亀井は、前週に行われた事前公開テストでは、今ひとつマシンの方向性が決まらない状態だったが、チームと共に対策を考え、金曜日の走り始めから着実にマシンセットを進める事ができていた。特にライダーポジションを変更した事が功を奏し、アベレージタイムも上げる事に成功していた。

公式予選（土曜日）
ノックアウト方式で行われた公式予選。まずは全車が走行するQ1は35分で争われた。ここで亀井はマシンのセットを確認しながら1分31秒677をマークして5番手につけQ2に進出。15分間のQ2では、1分31秒299までタイムを縮めるが、周りもタイムを上げ、ポジションは変わらず5番手。決勝に向けて2列目真ん中のグリッドを確保した。

決勝（日曜日）
風はやや強かったものの快晴となり絶好の観戦日和となった決勝日。レースは24周の長丁場で争われた。
亀井は、まずまずのスタートを決め6番手につけると、＃10清成選手（Honda）をすかさずかわし5番手に浮上してオープニングラップを終える。
予想通り3位争いの集団となり、前を走る＃37津田選手（Suzuki）のテールをマークしながら、序盤は様子を見ていた。しかし、思っていたよりも津田選手のペースが上がらず3番手を走る#36水野選手（Honda）が逃げ始める。これを見た亀井は、津田選手にアタックを開始し、7周目のヘアピンブレーキングで4番手に浮上し水野選手を追う。
ここからコンマ1、2秒を争う一進一退の攻防を繰り広げていくが、その差をなかなか縮める事ができない。亀井は最後まであきらめずに追っていったが、惜しくも4位でチェッカーフラッグを受けた。

亀井 雄大 ライダー コメント

決勝では最後まであきらめずに前を追いましたが一歩届かず、また後続を引き離す事ができないままチェッカーを受けましたが、チームのおかげで着実に前進できました。
このウィーク中にベストタイムやアベレージも更新できましたし、チームと話し合ってライダーポジションを変えた事で、良い方向に進みました。
次戦は早くも最終戦になりますが、第2戦の鈴鹿2&4レースでは苦い経験をしたので、そのリベンジを果たすためにも、いい結果で終わりたいですし、シーズン後半戦の流れなら可能だと思っています。引き続き応援よろしくお願いいたします。

加賀山 就臣 チームマネージャーコメント

チームとしてコンマ1、2秒を削ってあげる事ができれば、表彰台に届いたと思うと悔しいレースになりました。
事前公開テストでは、一発のタイムもアベレージも、共に今ひとつだったのですが、レースウイークでマシンはもちろん、亀井選手もライディング面でアジャストしてくれて良い方向に向かっていました。
決勝朝のウォームアップ走行では、車体面でワントライして良くなっていましたし、ライダーも小さな変更に反応するようなレベルの高いゾーンに入ってきたという手応えがありました。
チーム、ライダー共にステップアップできているので、次の鈴鹿戦ではノルマとして表彰台を獲りにいきます。
今回もスポンサー、関係者、ファンの皆さま、熱い応援をありがとうございました。最終戦の鈴鹿もよろしくお願いいたします。

JSB1000 公式予選結果

JSB1000決勝レース正式結果

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